2008年05月30日(金) 21:15
今年のオークスは、桜花賞を制したレジネッタが5番人気に留まったということが示すとおり、絶対的本命のいない混戦模様となっていた。
そういった見方に拍車を掛けていたのが桜花賞で人気上位となったトールポピーとリトルアマポーラがそれぞれ体調不良や出遅れなどで不本意な結果になっていたことがある。
また、目標をオークス一本に絞っていたレッドアゲートがトライアルのフローラSを好内容で制し、桜花賞組に十分対抗しうる存在として一躍クローズアップされていたこともあった。
そのような状況で、戦前のポイントとして挙げられていたのが、
・桜花賞人気上位馬のトールポピーとリトルアマポーラの巻き返しはあるか
・桜花賞組とトライアル組の距離適性を含めた力関係
・前日の雨の影響によって悪化した馬場に対応できる道悪の巧拙
このような観点から1番人気に支持されたのは、桜花賞で2番人気の支持を裏切り、5着に敗れていたリトルアマポーラだった。
それでも、単勝3.9倍というオッズが示す通り絶対的な本命馬というわけではなった。
リトルアマポーラは、東京コースで行われたクイーンCで見せた息の長い末脚や器用さに欠ける脚質からもともとオークス向きという見方があった。
桜花賞では、この馬の完成度の低さという弱点が出てしまい出遅れた上に、外枠に入った不利も重なり、消化不良のレースとなっていた。
いかにコースが改修され、スタート直後の激しい位置取りが緩和されたとは言え、長いスパイラルカーブが設置されたコースでは、コースロスが大きくなる外枠は依然不利であることを表したレースだった。
幸四郎は、コースロスを承知で押し上げることはせず、後方待機のまま直線の末脚に賭けるしかなかったという内容だった。
桜花賞でメンバー中最速の末脚を繰り出したリトルアマポーラは、東京コースのオークスでこそ持ち味が生かされるという見方が多くを占めていた。
2番人気には、トライアルのフローラSを快勝したレッドアゲートが5.3倍で続いた。前走の内容とオークス一本に目標を絞った臨戦過程から距離適性を買われての評価だった。
3番人気にも、距離適性を買われたソーマジック。
桜花賞では3着に敗れていたが、血統背景からは距離延長がプラスになるという見方だった。
4番人気は、桜花賞で1番人気に推されたトールポピー。
2歳女王という実力に加え、距離適性やコース適性では最も適していると思われるこの馬にとって、この人気は過小評価と言えるものだった。
そうなった要因に、この馬の体調面に対する不安があった。
桜花賞では、馬体重が一気に10キロ減ったことが響き、不甲斐ない敗戦を喫していたトールポピー陣営にとって、この中間は馬体の回復に主眼を置いた軽めの馬なり中心の調整だった。
このような臨戦過程のトールポピーに対し、半信半疑という評価が大半を占めていた。
それでも、1週前追い切りでは強めに追って反応の良さが見え、仕上げで流すように馬なりに抑えた最終追い切りでも、気合の良さから口を割って行きたがる素振りを見せ、この馬本来の状態に戻っていた。
体調が良くないという先入観で見てしまうのか、中にはこの馬なりの最終追い切りの評価として、口を割って苦しがっているというとんでもなく誤った見方さえあった。
無論、GIレースを獲りに行くのに、馬なりで苦しがってしまうような仕上げであるはずもなかった・・。
レースは、エアパスカルが逃げてペースを作った。
距離に不安の残るエアパスカルだけにハイペースで飛ばす訳もなく、近年のオークス同様に、淡々と落ち着いた流れになった。(ヤマニンファビュルが大逃げを打った06年のみ例外)その結果、前後半のタイムはほぼ同じという流れとなり、全馬とも位置取りに関係なく力を発揮しやすい紛れの少ない展開となった。
トールポピーの池添は、この展開を見越してか、中団よりやや前に位置した。
そして、4コーナーの出口で外に持ち出し、戦闘体勢へと入った。
ここまでは完璧なレース運びだった。
だが、この後がまずかった。酷かった。
外に出そうとしたが、外にムードインディゴがいたため出せず、すぐさま内へ進路をとると、前に進路があるにも関わらず内へ内へとささってしまう。
最後はラチ沿いまで辿り着くというまさに縦横無尽という走りで着差以上の完勝。
だが、その結果、複数の馬が進路を妨害されてしまった。
この池添の騎乗はあまりに酷かった。
内へささる馬をさらに右ムチを使って内に誘導してしまうというプロの騎手としてはかなり低レベルなもので、多くの疑問や不満の声が挙がったように、本来なら降着処分となっても不思議ではないものだった。
実際、池添には開催2日間の騎乗停止処分が下った。
ところが、馬の方は降着処分にはならず。
この何とも後味の悪い、不可解な処分を下したJRAの説明によれば、池添騎手の騎乗は明らかな走行妨害があり、その斜行を修正しようとしなかった悪質なものと判断し処分の対象、しかしながらその斜行によって被害を受けた馬の被害の度合いは少ないので降着にはならないとのこと。
つまり、騎手の騎乗は許さず、その騎手が騎乗した馬は許すというもの。
このJRAの下した処分に対し、一部では、勝った馬が日本競馬を牛耳っている有力グループの生産馬であったため主催者であるJRAの配慮があった、また被害を受けた馬もトールポピーと同一グループの馬だったので敢えて抗議をしなかったという意見も出たが、ここでは憶測でそういったことまで踏み込んで言及するのは賢明でないので避けておく。
だが、紛れもない事実として残っている池添の騎乗については、さらに詳しく。
直線に入って、外に持ち出そうとしたが、外のムードインディゴにブロックされ(ただし、ここでムードインディゴに馬体をぶつけている)、内へと進路を変更。ここで、トールポピーは父譲りの気性からか急激に内へとササってしまう。それでもここでは運良く他馬に被害を与えることはなかった。インコースを走っていたレジネッタの外側まで来ると、斜行は収まる。このとき前方はポッカリと開いていた。ここから審議の対象となった事象が起こる。あろうことか、ここで池添は右ムチを使い始めてしまう。これに応じたトールポピーは、さらに内へとササり、幅寄せをするような形で、レジネッタとオディール、ソーマジックの3頭の走行を妨害した。内へササっている馬に対し、その動きをさらに加速させるように右ムチを使うのはかなり悪質。これが処分の対象となった。ムチを使うのであれば、斜行を修正するように左からでなければならなかった。少しでも斜行を修正するような動作があれば、結果も処分もまた違っていただろう。
これは完全な憶測になるが、池添はおそらく「無我夢中」だったのだろう。
逆に、あれがもし意図的だったとしたら、完全な「馬鹿」だ。
「他馬の走行を妨害してはならない」という競馬の基本的なルールがあるにも関わらず、あの場面(前方は完全に開いていた)で、それを敢えて犯すような賭けには出るはずもない。そんな必要も全くない状況だった。
池添のレース後の勝者とは思えぬ落胆の表情を見れば、あれが意図的ではなかったことは明白だ。レース後のガッツポーズも他馬に迷惑をかけたことすら認識してないからこそ出たものだろう。
池添の騎乗スタイルと良さは、思い切りの良い大胆さであるが、それが軽率であってはならない。「大胆」と「軽率」はまったく違う。大胆な騎乗とは、その元になる予測から導き出されたものでなくてはならない。
今回の池添の騎乗は、予測を怠った実に軽率なものだった。
池添もこれまでそれなり実績を残してきたとは言え、まだ若い。
GIレースで、「無我夢中」になってしまうのも分からないでもない。
だが、これから池添がもうワンランク上の騎手になるためには、「冷静な予測と判断に基づく大胆な騎乗」が必要になるはずだ。
多くのファンが注目し、多額の金額が動くGIレースでは特に今回のような低レベルなラフプレーはあってはならない。
それしても、池添という男はつくづく運の良い男だと思った…。
池添のラフプレーによって、後味が悪くなり、すっかり影が薄くなってしまったが、短期間でトールポピーを立て直した角居師の手腕はさすがだ。
「馬体の迫力は桜花賞とは違った」と師が自ら語ったように、馬体重こそ2キロ増に留まったが、本来の状態に戻り、完全に仕上がっていた。
いろんな意味で荒れたレースで2着に入ったのが、13番人気のエフティマイア。
桜花賞2着馬ながら13番人気という低評価となった理由に距離適性があった。
ニホンピロウイナー×フジキセキという配合は、マイラー色が強いからだ。
実際、この馬は本質的にはマイラーなのだろう。管理する鹿戸師も距離には不安があったという。
だが、オークスでは、桜花賞から距離が一気に800m延びることもあり、ペースが速くなるということはほとんどありえず、昨年のローブデコルテや4年前のダイワエルシエーロのように本質的にマイラーであっても能力の高さで距離適性を補うケースが通例となっている。
今回も淡々とした流れになったことがこの馬にとっては良かったのだろう。
また、前走から馬体が12キロ増えて、さらにパワーアップして地力が強化されたことも大きかった。
この馬を育て上げた矢野進元調教師の定年に伴い、3月から鹿戸厩舎に移っているが、厩舎に来た時に疲れが残っていたという馬を鹿戸師が見事に立ち直らせた。
鹿戸師の手腕にも賛辞を送りたい。
桜花賞馬レジネッタは、5番人気に留まったが、地力を証明した。
トールポピーの斜行による不利を受けたが、それほど酷いものではなく、力はほぼ出し切ったと言える。
4着ブラックエンブレムはマイナス16キロと、桜花賞とは一転攻めの調整で絶好の状態に仕上がっていたことで、能力を十分に発揮できた。
松岡も上手く乗っていた。GIではもうワンパンチ足りないのと、本質的に距離も長かったか。
5着オディールもトールポピーの斜行による不利を受けたが、それほど酷いものではなく、力はほぼ出し切った。
距離適性から11番人気に評価を落としていたが、「もっと早く仕掛けてもよかったかも」とアンカツが語ったように、スタミナの問われない流れが好結果に繋がった。
2番人気レッドアゲートは、前走のような伸び脚が見れず、6着まで。
鞍上の内田博も「思ったより弾けてくれなかった」と首を捻る凡走。
状態が下降線だったか。あるいは馬場を気にしたか。
秋の巻き返しに期待。
1番人気リトルアマポーラも直線でいつも伸び脚が見られず、7着
馬場の影響か。
そういった見方に拍車を掛けていたのが桜花賞で人気上位となったトールポピーとリトルアマポーラがそれぞれ体調不良や出遅れなどで不本意な結果になっていたことがある。
また、目標をオークス一本に絞っていたレッドアゲートがトライアルのフローラSを好内容で制し、桜花賞組に十分対抗しうる存在として一躍クローズアップされていたこともあった。
そのような状況で、戦前のポイントとして挙げられていたのが、
・桜花賞人気上位馬のトールポピーとリトルアマポーラの巻き返しはあるか
・桜花賞組とトライアル組の距離適性を含めた力関係
・前日の雨の影響によって悪化した馬場に対応できる道悪の巧拙
このような観点から1番人気に支持されたのは、桜花賞で2番人気の支持を裏切り、5着に敗れていたリトルアマポーラだった。
それでも、単勝3.9倍というオッズが示す通り絶対的な本命馬というわけではなった。
リトルアマポーラは、東京コースで行われたクイーンCで見せた息の長い末脚や器用さに欠ける脚質からもともとオークス向きという見方があった。
桜花賞では、この馬の完成度の低さという弱点が出てしまい出遅れた上に、外枠に入った不利も重なり、消化不良のレースとなっていた。
いかにコースが改修され、スタート直後の激しい位置取りが緩和されたとは言え、長いスパイラルカーブが設置されたコースでは、コースロスが大きくなる外枠は依然不利であることを表したレースだった。
幸四郎は、コースロスを承知で押し上げることはせず、後方待機のまま直線の末脚に賭けるしかなかったという内容だった。
桜花賞でメンバー中最速の末脚を繰り出したリトルアマポーラは、東京コースのオークスでこそ持ち味が生かされるという見方が多くを占めていた。
2番人気には、トライアルのフローラSを快勝したレッドアゲートが5.3倍で続いた。前走の内容とオークス一本に目標を絞った臨戦過程から距離適性を買われての評価だった。
3番人気にも、距離適性を買われたソーマジック。
桜花賞では3着に敗れていたが、血統背景からは距離延長がプラスになるという見方だった。
4番人気は、桜花賞で1番人気に推されたトールポピー。
2歳女王という実力に加え、距離適性やコース適性では最も適していると思われるこの馬にとって、この人気は過小評価と言えるものだった。
そうなった要因に、この馬の体調面に対する不安があった。
桜花賞では、馬体重が一気に10キロ減ったことが響き、不甲斐ない敗戦を喫していたトールポピー陣営にとって、この中間は馬体の回復に主眼を置いた軽めの馬なり中心の調整だった。
このような臨戦過程のトールポピーに対し、半信半疑という評価が大半を占めていた。
それでも、1週前追い切りでは強めに追って反応の良さが見え、仕上げで流すように馬なりに抑えた最終追い切りでも、気合の良さから口を割って行きたがる素振りを見せ、この馬本来の状態に戻っていた。
体調が良くないという先入観で見てしまうのか、中にはこの馬なりの最終追い切りの評価として、口を割って苦しがっているというとんでもなく誤った見方さえあった。
無論、GIレースを獲りに行くのに、馬なりで苦しがってしまうような仕上げであるはずもなかった・・。
レースは、エアパスカルが逃げてペースを作った。
距離に不安の残るエアパスカルだけにハイペースで飛ばす訳もなく、近年のオークス同様に、淡々と落ち着いた流れになった。(ヤマニンファビュルが大逃げを打った06年のみ例外)その結果、前後半のタイムはほぼ同じという流れとなり、全馬とも位置取りに関係なく力を発揮しやすい紛れの少ない展開となった。
トールポピーの池添は、この展開を見越してか、中団よりやや前に位置した。
そして、4コーナーの出口で外に持ち出し、戦闘体勢へと入った。
ここまでは完璧なレース運びだった。
だが、この後がまずかった。酷かった。
外に出そうとしたが、外にムードインディゴがいたため出せず、すぐさま内へ進路をとると、前に進路があるにも関わらず内へ内へとささってしまう。
最後はラチ沿いまで辿り着くというまさに縦横無尽という走りで着差以上の完勝。
だが、その結果、複数の馬が進路を妨害されてしまった。
この池添の騎乗はあまりに酷かった。
内へささる馬をさらに右ムチを使って内に誘導してしまうというプロの騎手としてはかなり低レベルなもので、多くの疑問や不満の声が挙がったように、本来なら降着処分となっても不思議ではないものだった。
実際、池添には開催2日間の騎乗停止処分が下った。
ところが、馬の方は降着処分にはならず。
この何とも後味の悪い、不可解な処分を下したJRAの説明によれば、池添騎手の騎乗は明らかな走行妨害があり、その斜行を修正しようとしなかった悪質なものと判断し処分の対象、しかしながらその斜行によって被害を受けた馬の被害の度合いは少ないので降着にはならないとのこと。
つまり、騎手の騎乗は許さず、その騎手が騎乗した馬は許すというもの。
このJRAの下した処分に対し、一部では、勝った馬が日本競馬を牛耳っている有力グループの生産馬であったため主催者であるJRAの配慮があった、また被害を受けた馬もトールポピーと同一グループの馬だったので敢えて抗議をしなかったという意見も出たが、ここでは憶測でそういったことまで踏み込んで言及するのは賢明でないので避けておく。
だが、紛れもない事実として残っている池添の騎乗については、さらに詳しく。
直線に入って、外に持ち出そうとしたが、外のムードインディゴにブロックされ(ただし、ここでムードインディゴに馬体をぶつけている)、内へと進路を変更。ここで、トールポピーは父譲りの気性からか急激に内へとササってしまう。それでもここでは運良く他馬に被害を与えることはなかった。インコースを走っていたレジネッタの外側まで来ると、斜行は収まる。このとき前方はポッカリと開いていた。ここから審議の対象となった事象が起こる。あろうことか、ここで池添は右ムチを使い始めてしまう。これに応じたトールポピーは、さらに内へとササり、幅寄せをするような形で、レジネッタとオディール、ソーマジックの3頭の走行を妨害した。内へササっている馬に対し、その動きをさらに加速させるように右ムチを使うのはかなり悪質。これが処分の対象となった。ムチを使うのであれば、斜行を修正するように左からでなければならなかった。少しでも斜行を修正するような動作があれば、結果も処分もまた違っていただろう。
これは完全な憶測になるが、池添はおそらく「無我夢中」だったのだろう。
逆に、あれがもし意図的だったとしたら、完全な「馬鹿」だ。
「他馬の走行を妨害してはならない」という競馬の基本的なルールがあるにも関わらず、あの場面(前方は完全に開いていた)で、それを敢えて犯すような賭けには出るはずもない。そんな必要も全くない状況だった。
池添のレース後の勝者とは思えぬ落胆の表情を見れば、あれが意図的ではなかったことは明白だ。レース後のガッツポーズも他馬に迷惑をかけたことすら認識してないからこそ出たものだろう。
池添の騎乗スタイルと良さは、思い切りの良い大胆さであるが、それが軽率であってはならない。「大胆」と「軽率」はまったく違う。大胆な騎乗とは、その元になる予測から導き出されたものでなくてはならない。
今回の池添の騎乗は、予測を怠った実に軽率なものだった。
池添もこれまでそれなり実績を残してきたとは言え、まだ若い。
GIレースで、「無我夢中」になってしまうのも分からないでもない。
だが、これから池添がもうワンランク上の騎手になるためには、「冷静な予測と判断に基づく大胆な騎乗」が必要になるはずだ。
多くのファンが注目し、多額の金額が動くGIレースでは特に今回のような低レベルなラフプレーはあってはならない。
それしても、池添という男はつくづく運の良い男だと思った…。
池添のラフプレーによって、後味が悪くなり、すっかり影が薄くなってしまったが、短期間でトールポピーを立て直した角居師の手腕はさすがだ。
「馬体の迫力は桜花賞とは違った」と師が自ら語ったように、馬体重こそ2キロ増に留まったが、本来の状態に戻り、完全に仕上がっていた。
いろんな意味で荒れたレースで2着に入ったのが、13番人気のエフティマイア。
桜花賞2着馬ながら13番人気という低評価となった理由に距離適性があった。
ニホンピロウイナー×フジキセキという配合は、マイラー色が強いからだ。
実際、この馬は本質的にはマイラーなのだろう。管理する鹿戸師も距離には不安があったという。
だが、オークスでは、桜花賞から距離が一気に800m延びることもあり、ペースが速くなるということはほとんどありえず、昨年のローブデコルテや4年前のダイワエルシエーロのように本質的にマイラーであっても能力の高さで距離適性を補うケースが通例となっている。
今回も淡々とした流れになったことがこの馬にとっては良かったのだろう。
また、前走から馬体が12キロ増えて、さらにパワーアップして地力が強化されたことも大きかった。
この馬を育て上げた矢野進元調教師の定年に伴い、3月から鹿戸厩舎に移っているが、厩舎に来た時に疲れが残っていたという馬を鹿戸師が見事に立ち直らせた。
鹿戸師の手腕にも賛辞を送りたい。
桜花賞馬レジネッタは、5番人気に留まったが、地力を証明した。
トールポピーの斜行による不利を受けたが、それほど酷いものではなく、力はほぼ出し切ったと言える。
4着ブラックエンブレムはマイナス16キロと、桜花賞とは一転攻めの調整で絶好の状態に仕上がっていたことで、能力を十分に発揮できた。
松岡も上手く乗っていた。GIではもうワンパンチ足りないのと、本質的に距離も長かったか。
5着オディールもトールポピーの斜行による不利を受けたが、それほど酷いものではなく、力はほぼ出し切った。
距離適性から11番人気に評価を落としていたが、「もっと早く仕掛けてもよかったかも」とアンカツが語ったように、スタミナの問われない流れが好結果に繋がった。
2番人気レッドアゲートは、前走のような伸び脚が見れず、6着まで。
鞍上の内田博も「思ったより弾けてくれなかった」と首を捻る凡走。
状態が下降線だったか。あるいは馬場を気にしたか。
秋の巻き返しに期待。
1番人気リトルアマポーラも直線でいつも伸び脚が見られず、7着
馬場の影響か。
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